英語の代名詞(I, you, he など)は、名詞のくり返しを避けて文をスッキリさせる大切な言語材料です。
主格・目的格・所有格などの使い方をしっかりおさえておくと、この先の英語学習の理解度が高まります。

まずは基礎問題で腕だめし! Let’s start!
人称代名詞
人の名前や地名などに使う代名詞を、人称代名詞といいます。
人称代名詞は、人称(動作の主体が話し手・聞き手・その他の誰なのか)や性別、数(単数・複数)によって区別します。

代名詞ってとってもややこしいよね。
男性と女性とでちょっと違うものもあるし…

そうですね。
英語はくり返しの表現を避ける言語なので、たとえば人の名前もずっと呼び続けたりしないんです。
今回は代名詞をきちんと覚えて使いこなせるようになりましょう!
人称代名詞(一覧表)

1人称は話し手
2人称は聞き手
3人称はそれ以外(第3者)を指します。
人称代名詞の「格」
先ほどの一覧表の通り、文中のどこで使うかによって、人称代名詞の形は変化します。
主格(~は)
主格とは、主語に置く人称代名詞のことを指します。
- I like bananas. (私はバナナが好きです。)
- You work very hard every day. (あなたたちは毎日、とても一生懸命働いていますね。)
- She often listens to music. (彼女はよく音楽を聴きます。)
所有格(~の)
所有格とは、誰のものなのか説明するための人称代名詞です。
名詞の前に置いて使います。
- My father is fifty years old. (ぼくの父は50歳です。)
- Our team is strong. (私たちのチームは強いですよ。)
- His dog is smart. (彼の犬は賢いです。)
目的格(~を、に)
目的格とは、動詞や前置詞の目的語として使われる人称代名詞のことです。
- I know her. (私は彼女を知っています。)
- She teaches us English. (彼女は私たちに英語を教えています。)
- My family calls him John. (私の家族は彼をジョンと呼びます。)

正しく理解するためには、実際に使ってみるのが一番!
プリントで練習してみましょう♪
所有代名詞(~のもの)
所有代名詞とは、誰のものなのかを説明する時に使う代名詞です。
先ほど出てきた所有格は、所有格+名詞(例:my dog)というように、名詞の前に置かないと使えませんが、所有代名詞はこれだけで使えます。
- This pen is mine. (このペンは私のものです。)
- This is my pen. (これは私のペンです。)
例のように同じ意味になるので、書き換えることもできます。
再帰代名詞(~自身)
再帰代名詞とは、「~自身」という意味の代名詞です。
- I did my homework myself. (私は自分で宿題をやりました。)
- We are proud of ourselves. (私たちは自分たち自身を誇りに思っています。)
- では、「自分で」宿題したことを強調するためにmyselfを使っています。
- では、主語と同じ「私たち」を使いたい場合なので、ourselvesを使っています。
指示代名詞(this, that)
指示代名詞とは、特定の人やものを指し示すために使う代名詞です。
文中の語句を指すこともあります。
また、名詞の前に置いて、形容詞として使うこともあります。

- This is a cute dog. (これはかわいい犬です。)
- This dog is cute. (この犬はかわいいです。)
先ほどの所有代名詞でも似たような例文を紹介しましたが、1. では単体の主語、2. では形容詞の役割として、thisが使われています。
また、thisとtheseは近くのものを指し、thatやthoseは遠くのものを指します。
まとめ

今回の重要ポイントを振り返りましょう。

○○代名詞という用語は覚えなくてもOKです。
大事なのはそれぞれの代名詞を正しく適切に使うこと。
がんばって覚えましょうね!
【練習問題】重要単語を覚えよう!
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代名詞(一覧表)
主格・所有格・目的格トレーニング



