
英語学習の入り口でbe動詞についてはたくさん学べたね!
でも…そもそも英語で使う動詞って、be動詞だけなの?

いい質問ですね。
実は英語の動詞は、be動詞と一般動詞の2種類に分けられるんです。
今回は一般動詞(その中でも現在形)とはどういうものなのか、一緒に学んでいきましょう。
パターンプラクティスができる無料プリント(練習問題)が掲載されています。
ぜひ取り組んでみてくださいね!
一般動詞とは?
一般動詞とは、主語(人や物事など)の動きを表す時に使う動詞です。
be動詞は主語=後ろの語句のようにイコールの働きをしていましたが、一般動詞には単語それぞれに異なった意味があります。

語順は主語→一般動詞です。
たとえば、下記のような語順で使います。
(例)I like dogs. (私は犬が好きです。)


小・中学校では、約340語の一般動詞を習います。
がんばって覚えましょう!
一般動詞の現在形とは?
一般動詞は、現在形・-ing形・過去形・過去分詞形という4つの形に変化します。
また、元となる形を原形といいます。

一般動詞の入り口では、まずは現在形の使い方について学びます。
現在形というと今のことだけを伝える文であるように思えるかもしれません。
しかし、一般動詞を使うと、状態や習慣、当たり前のことが説明できると覚えた方がよいでしょう。
(教科書によっては、あえて現在形という表現を避けているものもあります。)
一般動詞で表す「状態」
主語の状態を表す時に、(一部の)一般動詞を使います。
(例)I love chocolate bread. (私はチョコパンが大好きです。)

一般動詞で表す「習慣」
習慣とは、普段からくりかえし行っていることを指します。
(例)I get up at seven every morning. (ぼくは毎朝、7時に起きます。)

一般動詞で表す「当たり前のこと」
誰がどう見ても(聞いても)当たり前という一般的な事実も、一般動詞の現在形で表します。
(例)The sun rises in the east. (太陽は東からのぼります。)


「こんなに細かく覚えられないよ…」という人は、ひとまず「~です・~ます」で終わるものが現在形と覚えておいてください。
【知っておこう】主語になれる語(句)
主語になれるのは、名詞(普通名詞・固有名詞)です。
1人称・2人称・3人称複数の主語は、そのまま現在形(原形)の一般動詞を使います。
3人称単数の主語の時は、一般動詞の後ろに-s(-es)をつけます。


be動詞 am/areとisの主語の使い分けと同じだね!

今回は現在形(原形)を使って詳しい説明を続けていきます。
一般動詞(現在形)の肯定文
肯定文とは、いわゆる普通の文のことです。書いてある意味の通りの文のことを指します。
一般動詞の現在形を使うと、その動詞がもつ意味に合わせて「~です」や「~(し)ます」といった意味の文を作ることができます。
基本の語順とルール
語順は主語→一般動詞です。

- I like dogs. (私は犬が好きです。)
- You usually go to bed at nine. (あなたは普段、9時に寝ます。)
- We sometimes study English after school. (ぼくたちは時々、放課後に英語を勉強します。)
- They come to school by bike. (彼らは自転車で学校に来ます。)
- Aiko and Yuto go to the library on Sundays. (あいことゆうとは毎週日曜日、図書館に行きます。)
次は否定文について学びましょう。
一般動詞(現在形)の否定文
否定文とは、肯定文とは逆の意味、つまり内容を否定する文のことを指します。
「~ではないです」や「~(し)ません」といった意味の文を作ることができます。
基本の語順とルール
否定文を作るときは、主語の後ろにdo notを入れます。
一般動詞の現在形は、do not の後ろにおきます。

- I do not have a new textbook. (ぼくは新しい教科書を持っていません。)
- You do not use a computer at home. (あなたは家ではパソコンを使いません。)
- We do not drink alcohol. (私たちはアルコールを飲みません。)
- They do not eat row fish. (彼らは生魚を食べません。)
- Oliver and Sophia do not play soccer. (オリバーとソフィアはサッカーをしません。)
次は疑問文について学びましょう。
一般動詞(現在形)の疑問文
疑問文とは、相手に尋ねたり依頼したりするときに使う文のことです。
「~ですか?」や「~(し)ますか?」といった意味の文を作ることができます。
基本の語順とルール
一般動詞(現在形)の疑問文の場合、主語の前にDoをつけます。
一般動詞は主語の後ろです。

最後に?(クエスチョン)の符号を忘れずにつけましょう。
答えるときはYesまたはNoで答えますが、後ろに続く主語とdo(not)も忘れずに!
- Do you like cats? (あなたはねこが好きですか?)
― Yes, I do. (はい、好きです。)
― No, I do not. (いいえ、好きではありません。) - Do they come to school by eight? (彼らは8時までに学校に来ますか?)
― Yes, they do. (はい、来ます。)
― No, they do not. (いいえ、来ません。) - Do Emma and William drink matcha? (エマとウィリアムは抹茶を飲みますか?)
― Yes, they do. (はい、来ます。)
― No, they do not. (いいえ、来ません。)
YesやNoの後ろには…実は続きがある!?
疑問文に答える時、はい(Yes)やNo(いいえ)で答えます。
一般動詞の疑問文の場合は、例のように Yes, I do. / No, I do not. で答えます。

実はこの答える時のdoやdo notの後ろには、続きが隠れているんです。
(例)Do you like cats? (あなたはねこが好きですか?)
― Yes, I like cats. (はい、好きです。)
― No, I do not like cats. (いいえ、好きではありません。)
本当はこのように尋ねられたことに対してていねいに答えてもよいのですが、通常は省略します。
答える時は通常、疑問文で使われた一般動詞をdoに置き換えます。
(例)Do you like cats? (あなたはねこが好きですか?)
― Yes, I do. (はい、好きです。)
― No, I do not. (いいえ、好きではありません。)

英語はしつこくくり返す表現があまり好きじゃない言語なんだね。
覚えておこう!
一般動詞(現在形)の短縮形
基本的に一般動詞(現在形)の文では、否定文の時に短縮形が使えます。
- I don’t have any pets. (ぼくはペットを飼っていません。)
- We don’t watch TV after ten. (私たちは、10時以降はテレビを見ません。)
- Charlotte and James don’t play the guitar. (シャーロットとジェームズはギターを弾きません。)
- No, I don’t. (いいえ。)
【番外編】doの正体って何?
さて、ここまで学んできた中で、否定文と疑問文で急に出てきたdo。

doっていったい何なの…?

実は一般動詞の否定文・疑問文において、doは助動詞です。
つまりcan「~できる」やwill「~だろう」の仲間なんです。
そう考えると、一般動詞の疑問文も、ほかの助動詞と同じく下記のように考えられます。

ただしほかの助動詞とは違って、普段は隠れてしまっています。
まとめ

今回の重要ポイントを振り返りましょう。
【練習問題】パターンプラクティスにチャレンジ!
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