
中学英語ではいくつか助動詞を習います。
have toは助動詞ではないですが、助動詞mustと似た表現です。
今回はhave toの使い方をていねいに解説していきます。
パターンプラクティスができる無料プリント(練習問題)が掲載されています。
ぜひ取り組んでみてくださいね!
助動詞に似た表現 have to とは?
have toを使う文では、「~しなければならない」という義務や必要性について説明することができます。
義務について説明するなら助動詞mustでもよいのですが、より客観的な必要性を表したい時はhave toを使いましょう。

have to の肯定文
肯定文とは、いわゆる普通の文のことです。書いてある意味の通りの文のことを指します。
have toの肯定文では、「~しなければならない」という義務や必要性について説明することができます。
基本の語順とルール
have toの後ろにくるのは動詞の原形です。
また、主語が三人称単数の場合は、have toではなくhas toを使います。

- I have to write a report. (私はレポートを書かなければなりません。)
- You had to do your homework. (あなたは宿題をしなければなりませんでした。)
- He has to bring his umbrella. (彼は傘を持っていかなければいけません。)
- Aiko will have to wait for her boyfriend. (アイコは彼氏を待たなければならないでしょう。)

たとえば1. の場合、「明日が提出のしめ切りだ…レポート書かなきゃなあ…」というように、自ら進んで(なんならワクワクしながら)レポートに取り組みたいと思っているかどうかは別にして、宿題の提出日が(他の人によって)決められているからやるしかない!という状況だからこその発言ですね。
このように、have toは客観的な必要性を表したい時に使えます。

なるほど~。
2. の過去形had to「~しなければなりませんでした」や、4. の未来形will have to「~しなければならないでしょう」のように、時制に合わせて表現することもできるんだね!便利!
助動詞mustは現在形しか表せないのに対して、have to を使えば過去・未来のことについて表現することもできます。
次は否定文について学びましょう。
have to の否定文
否定文とは、肯定文とは逆の意味、つまり内容を否定する文のことを指します。
have toの否定文は、「~しなくてよい」「~する必要がない」というように、不必要であることを伝える時に使えます。
基本の語順とルール
do not have to(短縮形はdon’t have to)の後ろにくるのは動詞の原形です。
また、主語が三人称単数の場合は、do not have toではなくdoes not have toを使います。

- You don’t have to wear a school uniform. (暑すぎる日に制服を着なくてもよいです。)
- He doesn’t have to clean the room. (彼はその部屋を掃除する必要はないです。)
- We don’t have to visit Ms. White today. (私たちは今日ホワイトさんを訪ねなくてもよいです。)
- Sam didn’t have to answer the question. (サムはその質問に答える必要はないです。)
次は疑問文について学びましょう。
have to の疑問文
疑問文とは、相手に尋ねたり依頼したりするときに使う文のことです。
have toの疑問文は、「~しなければならないのですか?」と、相手に義務や必要性について尋ねたい(確認したい)時に使います。
基本の語順とルール

have toの疑問文の場合、基本は一般動詞の疑問文と同じで、doが主語の前に来ます。
主語や時制に合わせてdoの形が変化します。
最後に?(クエスチョン)の符号を忘れずにつけましょう。
答えるときはYesまたはNoで答えますが、後ろに続く主語とdo(do not)も忘れずに!
- Do you have to go to work by car? (あなたは車で会社に行かなければならないのですか?)
― Yes, I do. Because the station is very far from our office. (はい。駅がオフィスからとても遠いんですよ。)
2. Do I have to tip in Australia? (オーストラリアではチップを支払わなければならないでしょうか?)
― No, you don’t. Don’t worry. You don’t have to tip there. (いいえ。心配しないで。チップを支払う必要はありません。)
3. Does your sister have to stay at home? (あなたの妹さんは家にいなければなりませんか?)
― Yes, she does. Her package is going to arrive in the afternoon. (はい。午後に荷物が届く予定なんです。)

3. のように、主語が三人称単数の場合は、DoではなくDoesを使います。
その時、主語の後ろはhas toではなくhave toにしましょう。
一般動詞の三人称単数現在の疑問文と同じルールですね♪
次は疑問詞を含む have toについて学びましょう。
疑問詞を含む have to
疑問詞を含む場合も、基本の語順やルールは変わりません。
基本の語順とルール

When do we have to hand in homework? (いつ宿題を提出しなければなりませんか?)
― You have to hand in homework tomorrow. (明日です。)
Where do I have to deliver this pizza? (このピザをどこに配達すればいいですか?)
― Please deliver to ABC company. (ABC社に届けてください。)
What do I have to do next? (私は次に何をしなければなりませんか?)
― You have to carry these bags. (このバッグを運ばなければなりません。)
Who has to walk that dog every day? (誰が毎日あの犬の散歩をしなければならないのですか?)
― My brother does. (私の弟です。)
Which Italian food do I have to serve for Mr. White, pizza or pasta? (ホワイトさんに出すイタリア料理は、ピザかパスタのどちらを出すべきでしょうか?)
― You have to serve pizza. (ピザを出すべきですよ。)
How long do they have to be quiet? (彼らはどれくらい静かにしていなければならないのでしょうか?)
― They have to be quiet for thirty minutes more. (あと30分間は静かにしていなければなりません。)
まとめ

今回の重要ポイントを振り返りましょう。
【練習問題】パターンプラクティスにチャレンジ!
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