中2で習う「受け身(受動態)」は、テストでもよく出る大切な文法のひとつです。
この記事では、「be動詞+過去分詞」の形や使い方を、例文と無料プリントでわかりやすく解説!
受け身の作り方に迷わないよう、ポイントをしっかり押さえましょう。

まずは基礎問題で腕だめし! Let’s start!
受け身(受動態)って何?
受け身(受動態)とは、動作をする側ではなく、受ける側を主語にする表現です。
「~される」「~された」のような文を作ることができます。

ふつうの文(=能動態)は、だれが何をするかを言います。
しかし、受け身では「〜をされた」方を主語にします。

- Aiko writes the letter. (アイコは手紙を書きます。)
- The letter is written by Aiko. (手紙がアイコによって書かれています。)

1. は「だれ(=アイコ)が何をする(=手紙を書く)」っていうふつうの文。
2. は「何(=手紙)が何をされる(=書かれる)」という受け身の文だね!
基本の形:be動詞 + 過去分詞
基本の語順とルール
主語 + be動詞 + 過去分詞(+ by 〜)で表します。
時制は、be動詞を変化させることで、現在・過去・未来それぞれの話をすることができます。

肯定文
肯定文とは、いわゆる普通の文のことです。書いてある意味の通りの文のことを指します。
受け身の肯定文では、「(○○によって)~される」「~された」という文を作ることができます。
- English is spoken in many countries. (英語は多くの国で話されています。)
- The cake was made by my mother. (そのケーキは私の母によって作られました。)
- A new store will be opened next week. (新しい店が来週オープンされる予定です。)

1.は現在形、2.は過去形、3.は未来形だね。

ポイントは赤字の部分。
be動詞の時制を変えることで、文全体の時制が変わります。
動詞の過去分詞形も、しっかり覚えて使いたいですね!
否定文
否定文とは、肯定文とは逆の意味、つまり内容を否定する文のことを指します。
受け身の否定文では、「(○○によって)~されない」「~されなかった」という文を作ることができます。
- This movie is not shown in this theater. (この映画はこの劇場では上映されていません。)
- The email was not sent by Yuto yesterday. (そのメールは昨日、ゆうとによって送られませんでした。)
- The tickets will not be sold online. (チケットはオンラインでは販売されないでしょう。)
疑問文
疑問文とは、相手に尋ねるときに使う文のことです。
受け身の疑問文では、「(○○によって)~されますか」「~されましたか」という文を作ることができます。
- Are these books read by many people? (これらの本は多くの人に読まれていますか?)
ーYes, they are. / No, they are not. - Was the bike repaired by your father yesterday? (その自転車は昨日、あなたのお父さんに修理されましたか?)
ーYes, it was. / No, it was not. - Will the presents be given by your friends at the party? (プレゼントは友達によってパーティーで渡されますか?)
ーYes, they will. / No, they will not.

1.の現在形と2.の過去形は、be動詞を主語の前に出します。

3.の未来形は、助動詞willを主語の前に出すんだね。
be動詞の原形は主語の後ろに残しておこう。
【応用】助動詞を使った受け身の文

すでに未来形willが出てきていますが、他の助動詞を使って受け身の文を作ることもできるんですよ。
基本の語順とルール
主語 + 助動詞 + be動詞 + 過去分詞(+ by 〜)で表します。
助動詞の後の動詞は原形を置く、というルールがあるので、be動詞は原形のbeになります。
The room can be cleaned. (その部屋は掃除されることができる。)
よく使う助動詞と例文
will(~されるだろう)
The homework will be finished soon. (その宿題はすぐに終わられるでしょう。)
can(~されることができる)
This book can be read by anyone. (この本はだれにでも読まれることができます。)
must(~されなければならない)
The rules must be followed. (ルールは守られなければなりません。)
should(~されるべき)
The answer should be written clearly. (答えははっきりと書かれるべきです。)
may(~されるかもしれない)
The plan may be changed. (その計画は変えられるかもしれません。)
have to(~されなければならない)
The room has to be cleaned every day. (その部屋は毎日そうじされなければなりません。)
※主語が三単現なら「has to」、それ以外は「have to」に注意!
have been(今までに~されてきた)
Many songs have been sung at that concert. (そのコンサートでたくさんの歌が歌われてきました。)
※完了形(中3で学習)
「by〜」って必ず必要?
- Q受け身の文の最後の方についている「by ~」って、絶対につけなきゃいけないの?
- A
いつも必要なわけではありません!
The cake was made by my mother. (そのケーキはお母さんに作られました。)

だれが作ったかを伝えたいときは「by ~」を使います。
English is spoken in the U.K. (イギリスでは英語が話されています。)

だれが話しているかっていったら、そこに住んでいる国民。
でも、わざわざ説明する必要はないから「by ~」はいらないんだね。
よくある間違い4選
主語に合わせた be動詞のミス
be動詞は主語に合わせて変えましょう。
× The songs is sung.
〇 The songs are sung.
[解説] songs → 複数だから are
一般動詞と過去分詞の区別
過去分詞はふつうの動詞(原形)と形が違うことがあります。
特に「不規則動詞」は要注意!
× The window was breaked.
〇 The window was broken.
[解説] (原形)break – (過去形)broke – (過去分詞形)broken
受動態なのに「過去形」で訳してしまう
「was」などがあると、ただの過去の文だと勘違いしてしまいがちです。
「された」という受け身の意味を忘れないで!
× The room was cleaned. → 部屋は掃除した。
〇 The room was cleaned. → 部屋は掃除された。
Yes / No で答えるときの主語の代名詞ミス
疑問文の中の「主語」が何かを見て、Yes / Noに続く代名詞に変えましょう。
Q: Was that desk made by him?
× Yes, he was.
〇 Yes, it was.
[解説] 主語は desk → もの → itだから。
まとめ

今回の重要ポイントを振り返りましょう。
無料プリント|受け身(受動態)
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動詞の過去分詞(不規則変化)のプリントは、このページで確認できるよ!