
まずは基礎問題で腕だめし! Let’s start!
形式主語のit(+for人)とは?
文の最初にit(それ)という仮の主語を置いて、その中身はto以下で説明するという文法です。
for 人が入ることによって、「それは(人)にとって~です」という意味の文になります。

中2の文法ですでに学習しているIt is ~ to 動詞の原形。
中3では、そのレベルアップバージョンを学びましょう。

文の最初のitのことは、ちょっと難しい言葉で「形式主語」というよ!
形式っていうのは、「とりあえずこの場所にはitを置いておくけど、本当に言いたいことはtoより後ろなんだよね~」っていうことなんだ。
肯定文
肯定文とは、いわゆる普通の文のことです。書いてある意味の通りの文のことを指します。
形式主語のit(+for人)の肯定文では、「それは(人)にとって~です」という文を作ることができます。
基本の語順とルール
形式主語のitの後ろにくるのは、be動詞です。
表せる時制は現在形(is)、過去形(was)、未来形(will be)等です。
人には、固有名詞(人の名前など)や、代名詞の目的格が入ります。

- It is happy for me to watch movies. (映画を観ることは私にとって幸せなことです。)
- It was interesting for Aiko to play tennis. (テニスをすることはアイコには面白かったです。)
- It will be sad for them to leave this city. (彼らにとってこの街を離れるのは悲しいことでしょう。)

代名詞の目的格って何だっけ?という人は、あわせて復習しておこう!
否定文
否定文とは、肯定文とは逆の意味、つまり内容を否定する文のことを指します。
形式主語のit(+for人)の否定文では、「それは(人)にとって~ではありません」という文を作ることができます。
基本の語順とルール
be動詞の後ろにnotをつけます。短縮形にしてもOKです。
それ以外は肯定文のルールと同じです。

- It is not difficult for him to play the piano. (彼にとってピアノを弾くのは難しいことではありません。)
- It is not hard for Yuto to get up early. (ユウトにとっては早起きは大変じゃないんだよ。)
- It is not easy for us to speak perfect English. (完璧な英語を話すのは私たちには簡単なことではないのです。)
疑問文
疑問文とは、相手に尋ねたり依頼したりするときに使う文のことです。
形式主語のit(+for人)の疑問文は、「それは(人)にとって~ですか?」という文を作ることができます。
基本の語順とルール

形式主語のit(+for人)の疑問文の場合、仮の主語itとbe動詞の語順が入れ替わります。
最後に?(クエスチョン)の符号を忘れずにつけましょう。
答えるときはYesまたはNoで答えますが、後ろに続く仮の主語itとbe動詞も忘れずに!
- Is it fun for them to play badminton? (彼らにとってバドミントンをするのは楽しいことなのでしょうか?)
― Yes, it is. (はい、そうです。)
― No, it is not. (いいえ、そうではありません。) - Is it boring for you to stay in the countryside? (田舎に居るのは退屈ですか?)
― Yes, it is. (はい、そうです。)
― No, it is not. (いいえ、そうではありません。) - Is it hard for Alice to swim? (アリスにとって泳ぐのは難しいですか?)
― Yes, it is. (はい、そうです。)
― No, it is not. (いいえ、そうではありません。)
形容詞のバリエーションを増やそう

It is ~に続く形容詞をいくつか覚えておくと、表現の幅はぐっと広がります。
(例)
important(重要な) | interesting(面白い) |
fun(楽しい) | exciting(わくわくする) |
easy(簡単な) | difficult(難しい) |
hard(大変な) | boring(退屈な) |
good(よい) | bad(悪い) |
まとめ

今回の重要ポイントを振り返りましょう。
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