今回は、現在分詞(〜ing)を使って、名詞を「どんな〜か」説明する文の作り方を学びましょう。
「走っている犬」「泣いている赤ちゃん」など、自然な英語表現が身につきます。

まずは基礎問題で腕だめし! Let’s start!
はじめに|現在分詞の形容詞的用法〈前置修飾〉とは?
現在分詞(動詞+ing)は、「〜している」という意味で名詞を説明するときに使えます。
このとき、形容詞のような働きをして、名詞の前に置かれます。

これを「前置修飾(ぜんちしゅうしょく)」といいます。
基本の形

前置修飾の具体例を見てみましょう。
a running boy
走っている少年


どんな少年?

“走っている”少年だよ。
a crying baby
泣いている赤ちゃん


どんな赤ちゃん?

“泣いている”赤ちゃんだよ。
a smiling girl
笑っている女の子


どんな女の子?

“笑っている”女の子だよ。
作り方とポイント
名詞の説明 | 英語の形 |
---|---|
泣いている赤ちゃん | a crying baby |
泳いでいる犬 | a swimming dog |
歩いている男性 | a walking man |
📌 現在分詞は動詞のing形です。
📌 「どんな〜?」と名詞を説明する形で使います。

修飾する名詞の前に置くのがポイントです。
文の中で使う(例)
- That crying baby is my daughter. (あの泣いている赤ちゃんは私の娘です。)
- When did you see a swimming dog here? (いつこの場所で泳いでいる犬を見たの?)
- I don’t know that walking man. (あの歩いている男性のことは知らないよ。)
よく使われる現在分詞(前置修飾にぴったりなもの)
現在分詞(〜ing形) | 意味 | 使い方の例 |
---|---|---|
running | 走っている | a running boy(走っている男の子) |
crying | 泣いている | a crying baby(泣いている赤ちゃん) |
smiling | 笑っている | a smiling girl(笑っている女の子) |
walking | 歩いている | a walking man(歩いている男の人) |
dancing | 踊っている | a dancing girl(踊っている女の子) |
swimming | 泳いでいる | a swimming dog(泳いでいる犬) |
flying | 飛んでいる | a flying bird(飛んでいる鳥) |
singing | 歌っている | a singing boy(歌っている男の子) |
working | 働いている | a working student(働いている学生) |
注意!進行形とのちがい

進行形は「be動詞+〜ing」で文を作りますが、
前置修飾では「名詞の前に〜ing」が来ます。
誤り | 正しい文 |
---|---|
✖ He is a running. (be動詞の後ろに冠詞aはいらない) | ◯ He is running.(進行形) |
✖ I saw a boy is running. (目的語boyの後ろにbe動詞isはいらない) | ◯ I saw a running boy.(前置修飾) |
補足:修飾語「例:in the park」がかかる位置に注意!

同じような英文でも、プラスの情報がかかる場所によって、伝わる意味が少し変わります。
① I saw a running boy in the park.
私は公園で、「走っている男の子」を見ました。
② I saw a boy running in the park. (※後置修飾です)
私は、「公園で走っている男の子」を見ました。

英語では、「in the park」などの修飾語が文のどこに置かれているかで、意味が変わることがあります。

どこを強調したいか、何がどこで起きたのかをしっかり考えて、自分が言いたいことを正しく伝えられるようにしたいね!
まとめ

今回の重要ポイントを振り返りましょう。
無料プリント|現在分詞(〜ing)の形容詞的用法〈前置修飾〉

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