| 対象学年 | :中3 |
| 教科書 | :NEW HORIZON(Unit 5) SUNSHINE(Program 5,6) NEW CROWN(Lesson 4,5) |
| 検定 | :英検級目安(2級) CEFRレベル(B2) |
上記の内容は、教科書や検定レベルの対応を「といぷーEnglish」独自に整理したものです。
できるだけ正確にまとめていますが、年度や改訂によって異なる場合もあります。
ご参考までにご覧いただき、詳しくは各教科書や公式情報などでご確認ください。

関係代名詞 which について学びましょう。

今回は全3回シリーズの3回目だよ!
関係代名詞ってなに?
関係代名詞は 代名詞+接続の働き をもつ語です。
もともと2文で表していた内容を、1文にまとめることができます。
I ate the cake which my mother made yesterday. (私は、昨日お母さんが作ってくれたケーキを食べました。)


この例文を2つに分けてみましょう。
- I ate the cake. (私はケーキを食べました。)
- My mother made it yesterday. (お母さんが昨日、ケーキを作ってくれました。)

2 のitは、1 のthe cakeのことだよね?

そうですね。
目的語 it の代わりに which を使って前に出すことで、2文をつなげられますね。
英語では「メインの部分」を先に言う

日本語だと「くわしい情報→メイン」の順で言うことが多いですが、英語では逆です。
- 日本語:私を助けてくれた 男性は、私の隣人です。
- 英 語:The man that helped me is my neighbor.

赤色 がメインの部分(伝えたいこと)、
青色 がくわしい情報(説明部分)だね。

まず大事なことを言って、あとでくわしい説明を加えるのが英語の順番です。
主格ってなに?目的格ってなに?
主格(しゅかく)
文の「主語(〜が)」の役割をするもの のことです。

関係代名詞のあとに続く文の中で、
“だれが/なにが” が抜けているとき → 主格 を使います。
(例)The movie [which starts at 7 p.m.] is very popular.
[夜7時に始まる] その映画はとても人気です。

- メインの文:The movie is very popular. (その映画はとても人気です。)
- 追加の情報:It starts at 7 p.m. (それは夜7時に始まります。)

あっ!「It starts at 7 p.m.」の It = The movie なんだね。

その通り!
だから、この主語 It を関係代名詞 which に変えて、2つの文をつなげるんです。


なるほど〜!
つまり 主格=“主語の代わり” をする関係代名詞 ってことだね!
目的格(もくてきかく)
文の中で「目的語(〜を)」の役割をするもののことです。

関係代名詞のあとに続く文の中で、“〜を/〜に” が抜けているとき → 目的格 を使います。
(例)The book [which I bought yesterday] is interesting.
[私が昨日買った] その本はおもしろいです。

- メインの文:The book is interesting. (その本はおもしろいです。)
- 追加の情報:I bought the book yesterday. (私は昨日、その本を買いました。)

“I bought the book yesterday.” の “the book” が先行詞の the book だね。

その通り!
だから、この目的語 that book を関係代名詞 which に変えて、2つの文をつなげるんです。


目的格=“目的語(〜を)の代わり” をする関係代名詞 ってことだね!

which [that] は目的語の位置から関係代名詞節の頭に移動させましょう。
which の使い方(人用)

関係代名詞 which は、「もの・こと・動物」を先行詞とする場合に使えます。
主語としても目的語としても使える、とても大切な関係代名詞です。

- 主格(主語)の場合:which のあとに続く文の主語が抜けているときに使います。
- 目的格(目的語)の場合:which のあとに続く文の目的語が抜けているときに使います。
→ この場合、which は省略できることがあります。

それではパターン別に例文を見ていきましょう。
先行詞には下線、関係代名詞は 赤枠 、関係代名詞節は[ ]を記しています。
(1) もの・動物が先行詞 × 主格
The dog [which is running in the park] is famous in this area.
[公園で走っている]その犬は、この地域で有名です。
- メインの文:The dog is famous in this area. (その犬は、この地域で有名です。)
- 詳しい情報:It is running in the park. (それは公園で走っています。)
※ It = The dog → whichで接続

主語を説明しているので which は省略できません。
(2) もの・動物が先行詞 × 目的格
This is the movie [which we watched last night].
これは[昨夜私たちが見た]映画です。
- メインの文:This is the movie . (これは映画です。)
- 詳しい情報:We watched it last night. (私たちは昨夜、それを見ました。)
※ it = the movie → whichで接続

目的語を説明する場合、which は省略できるよ!
This is the movie [we watched last night].
これは[昨夜私たちが見た]映画です。
動物は which?それとも who?

ここで、よくある質問です。

動物は人じゃないから、which を使うんですか?

答えは、基本的には YES です。
英語の文法では、
人 → who
もの・動物 → which / that
という使い分けが基本になります。
The dog [which is running in the park] is famous in this area.

この使い方は 正解 です。

でも、ペットには he / she を使うことがあるよね?

その通りです!
会話では、ペットを家族のように思って
he(彼)
she(彼女)
を使うことがよくあります。

ただし、中学英語・文法問題では
動物は 「もの扱い」= which / thatと考えてOKです。
テストやプリントでは
で覚えておくのが安心です。
【コラム】関係代名詞を使う必要はあるの?

次の2つの文を比べてみましょう。
- The bag which is on the desk is mine. (机の上にあるそのかばんは、私のものです。)
- The bag on the desk is mine. (机の上のかばんは、私のものです。)

意味は、どちらもほとんど同じですね。

じゃあ、わざわざ which を使う必要はあるの?
💡 結論から言うと、
このような文では、関係代名詞を使わなくても正しく英語になります。
on the desk は「前置詞句」といって、名詞を後ろから説明できる便利な表現です。
そのため、
The bag which is on the desk
→ The bag on the desk
のように、which is を省いて、よりシンプルに言うことができます。

えー!じゃあ関係代名詞は「いらない文法」なの?
💡 いいえ、そうではありません。
関係代名詞は、
に、とても大切な役割をします。
たとえば、
The bag which I bought yesterday is mine. (私が昨日買ったかばんは、私のものです。)
この文は、
The bag yesterday is mine.
のように短くすることはできません。
「昨日買った」という動作の説明には、関係代名詞が必要なのです。
✅つまり、関係代名詞は
「いつも必ず使わなければいけないもの」ではなく、
「必要なときに、くわしい説明を加えるために使う文法」なのです。

最初は
「これは前置詞だけで言えるかな?」
「動作の説明があるから、which が必要だな」
と考えながら、少しずつ慣れていけば大丈夫ですよ。
練習ポイント
- 先行詞が 人か・ものか・動物か を判断する
- 主語が抜けているか、目的語が抜けているか を見る
- which は 「もの・動物用」 の関係代名詞
→ 目的格のときは省略できる
まとめ

今回の重要ポイントを振り返りましょう。
- 関係代名詞を使うと、2つの文を1文にまとめられます。
- 英語では「メインの部分→追加の情報」の順で文を作ります。
- which は もの・動物 に使う関係代名詞で、主語・目的語どちらもOKです。目的格の which は 省略できます。
- 動物は会話では he / she でも、文法問題では which / that で考えましょう。
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