今回は、過去分詞を使って、名詞を「どんな〜か」説明する文の作り方を学びましょう。
「壊れた窓」「中古の車」など、自然な英語表現が身につきます。

まずは基礎問題で腕だめし! Let’s start!
はじめに|過去分詞の形容詞的用法〈前置修飾〉とは?
動詞の 過去分詞形 は、形容詞のように名詞を修飾して使うことがあります。

この使い方を 過去分詞の前置修飾 といいます。
基本の形

前置修飾の具体例を見てみましょう。
a broken window
壊れた窓(壊された窓)


どんな窓?

“壊されている”窓だよ。
a boiled egg
ゆでたまご(ゆでられたたまご)


どんなたまご?

“ゆで”たまごだよ。
interested students in science
理科に興味をもった生徒たち


どんな生徒なの?

“理科に興味をもっている”生徒たちだよ。
【補足】interested students in science の修飾のかかり方

前置修飾と後置修飾のハイブリットの表現だね!
現在分詞との違い

過去分詞と現在分詞の違いをまとめるとこうなります。
現在分詞(~ing) | 過去分詞(~ed) | |
---|---|---|
意味 | 能動/~している | 受動/~された |
例 | a sleeping baby(眠っている赤ちゃん) | a broken toy(壊れたおもちゃ) |
📌 現在分詞は動詞のing形です。
📌 過去分詞は動詞の過去分詞形です。規則変化と不規則変化があります。
📌 「どんな〜?」と名詞を説明する形で使います。

過去分詞は「受け身」や「状態」の意味になる のがポイントです。
文の中で使う(例)
- I saw a broken window in the old house. (私はその古い家で壊れた窓を見つけました。)
- We enjoyed a cooked meal at the campsite. (私たちはキャンプ場で調理された食事を楽しみました。)
- The teacher gave more books to an interested student in science. (先生は理科に興味をもった生徒にもっと本を渡しました。)
よく使われる過去分詞(前置修飾にぴったりなもの)
単語 | 意味 | 例 |
---|---|---|
broken | 壊れた | a broken window(壊れた窓) |
cooked | 調理された | a cooked meal(調理された食事) |
excited | ワクワクした | an excited child(ワクワクした子ども) |
interested | 興味を持った | an interested student(興味を持った生徒) |
surprised | 驚いた | a surprised man(驚いた男性) |
tired | 疲れた | a tired worker(疲れた労働者) |
worried | 心配している | a worried mother(心配している母親) |
closed | 閉じられた | a closed door(閉じられたドア) |
used | 使われた | a used car(中古の車) |
注意!「壊れた窓」って「~された窓」じゃないの?

a broken window は自然な日本語にすると「壊れた窓」です。
でも、英語の broken は break(壊す) の過去分詞なので、もともとは「壊された」という受け身の意味を持っています。
a broken window = 「(誰か/何かに)壊された窓」
ただし、日本語では「壊れた窓」と表現する方が自然です。
なぜ現在分詞と混同しやすいの?
● 現在分詞(~ing)は 能動的な「~している」 の意味
● 過去分詞(~ed)は 受動的な「~された」「~された状態」

日本語でどちらも「壊れた窓」と訳せるため、ぱっと見で違いがわかりにくいね💦
見分けるコツ
● broken は動作を受けた結果の状態(受け身)
● breaking なら「壊している」という能動の意味
- a broken window → 壊れた窓(壊されてしまった状態)
- a breaking window → 今まさに割れている窓(※あまり使わない言い方)
まとめ

今回の重要ポイントを振り返りましょう。
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